Ubuntu 22.04 LTSから24.04 LTSへの更新メモ/Mastodon対応メモ

概要

Mastodonサーバーで次期バージョンから画像処理バックエンドがImageMagickからvipsに変更される。Mastodonが要求するvips8.13以降はUbuntu24.04の公式レポジトリからインストールできるので保守もかねてOS更新を行う。

ログ

アップデート元バージョン

~# cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=22.04
DISTRIB_CODENAME=jammy
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 22.04.5 LTS"

サードパーティーリポジトリ

nodeは非依存、postgresqlとredisはコードネーム別なので内容の書き換えが必要

~# ls -la /etc/apt/sources.list.d/
total 5
drwxr-xr-x 2 root root   5 Apr 21  2024 .
drwxr-xr-x 8 root root   9 Apr 16  2024 ..
-rw-r--r-- 1 root root 100 Apr 21  2024 nodesource.list
-rw-r--r-- 1 root root 107 Apr 21  2024 postgresql.list
-rw-r--r-- 1 root root 103 Apr 21  2024 redis.list

パッケージ最新化

※インタラクションが面倒なのでスクリプトでアップデートしたがおすすめはしない

#!/bin/bash
export DEBIAN_FRONTEND=noninteractive
sudo -E apt-get update
sudo -E apt-get full-upgrade -y -qq 
sudo -E apt-get autoremove -y
sudo -E apt-get autoclean

OS更新

Ubuntuなので簡単
十分な性能と回線のあるマシンなら30分以内で完了する

~$ sudo do-release-upgrade

サードパーティーリポジトリの再有効化

サードパーティーリポジトリは更新時に無効化される(.distUpgrade拡張子が付与)ので必要に応じて再度有効化する

パッケージの最新化

サードパーティーリポジトリを復活させると更新がある場合がある

Mastodonの対応

ライブラリ更新関連

OS更新後パッケージを最新化することでリンクが切れるライブラリが出来ることがある。
~/live (Mastodonのインストールディレクトリ)で依存関係の再インストールを行うと復活する

cd ~/live/
bundle install -j$(getconf _NPROCESSORS_ONLN) --redownload

vips有効化

libvips42t64にパッケージ名が変わっているが問題なくインストールされる

追記 MastodonのドキュメントMastodonのドキュメントではlibvips-toolsを入れるように記載があったのでそちらに従う。

~$ sudo apt install libvips42
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
Note, selecting 'libvips42t64' instead of 'libvips42'

.env.productionに以下を追記することで有効になる