Hyper-Vで仮想マシンにVLANを通す
Hyper-Vに適当な仮想マシン(VM)を建てたとき、他の(特にホストOS型の)仮想化ソリューションになれている人なら、多くの方は気になることがあるはずです。
ネットワーク周りがわかりにくい。
その中でも、やりたいけどよくわからない定番設定 Tagged VLAN(Trunk)をVMに通す設定について説明します。
関連: PowerShellでHyper-Vの仮想スイッチを作る&ホストにTagged VLANを追加する[Pro/Server向け]
GUIからだとNICに対して1つだけAccessのVLANが設定出来るように見えますが、実はPowerShell(最近のバージョンならWindowsターミナルからでも開ける)でコマンドによってAccess、Trunkの設定が可能です。
以下のコマンドで通すTrunkの設定が出来ます。
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Set-VMNetworkAdapterVlan <VM-Name> –Trunk –AllowedVlanIdList 1-4094 –NativeVlanId 0 |
Set-VMNetworkAdapterVlan
では-AllowedVlanIdList
で通すVlanId(1-4094)を、–NativeVlanId
でUntagedなパケットのVlanId(0-4094)を指定できます。0は物理NICや仮想スイッチから見てUntagedなVlanIdに対応します。
上記の設定の場合はVM上の全て仮想NICについて、全てのTagged VLAN(VlanId 1-4094)を通過させ、ネイティブには物理NICと同じLAN(VlanId 0)に接続するということになります。
(VMの中でも仮想NICを限定したい場合はオプション-VMNetworkAdapterName
を使います。Get-VMNetworkAdapterVlan
でネットワークアダプターの名前を確認できます。)
参考文献
- Hyper-V 仮想スイッチ ポートで VLAN 設定を構成および表示する https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/virtualization/hyper-v-virtual-switch/configure-and-view-vlan-settings-on-hyper-v-virtual-switch-ports
- Set-VMNetworkAdapterVlan https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/hyper-v/set-vmnetworkadaptervlan?view=windowsserver2022-ps
https://mi.okin-jp.net/@okin_p(Misskey)
https://fi.okin-jp.net/@okin_p(Firefish)
https://si.okin-jp.net/@okin_p(Mastodon)
https://fedifile.net/@okin_p/profile/
https://twpf.jp/okin_p
http://profile.hatena.ne.jp/okin_p/
名前:おきん
やってること:面倒なことをPHPにやらせる、IPv6でなにかする、車で移動する
主なガジェット:Google Pixel 4a (5G) ,iPhone XS(ジャンク), iPad mini5, その他
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パソコンやガジェットについて書いていく…予定。